3D建物探訪

飯能商工会議所

設計主旨

まちに開かれ人びとが訪れやすい建物となるよう、商工会議所と観光協会の執務室、多目的に利用可能な大会議室のすべてを1階に配置し、中庭や屋上など開放可能なスペースを設けることで、祭りや催事の際に人々が多く集える計画とした。構造材はすべて地元の西川材のスギ・ヒノキ認証林材を用い、階段・手摺・家具等にも構造材製材時の端材を再利用することで、西川材の多様な活用方法を示した。西川材のCLTを用いた先進的な木架構や西川材の製材による組子格子耐力壁は、特殊な金物や加工が必要ないよう、地元の職人や加工場との協議を綿密に行い、真に地産地消型の木造建築を提案すると同時に、現代の構造解析や新しい木質構造技術と日本古来の軸組工法との融合により、独創的な木造建築をつくることを目指した。

CLTの魅力

構造家の稲山氏の発案により試みたCLTの木架構や組子格子耐力壁は、構造か装飾かが非常に曖昧で魅力的な様相を纏うものとなった。構造をあらわしとし仕上げとして表現することが可能な材料であること、また軸組工法を含めた日本古来の木造建築や職人の技術とも馴染みが好いことがCLTの魅力の一つであり、日本人にとって受け入れられやすい材料であると感じている。

建物概要

建設地 埼玉県飯能市
竣工 2020年3月
規模 地上2階
構造 木造
敷地面積 904.29㎡
建築面積 544.76㎡
延床面積 755.10㎡
用途 事務所
設計 野沢正光建築工房
構造 ホルツストラ/稲山正弘
機械設備 科学応用冷暖研究所/高間三郎
家具・サイン Koizumi Studio/小泉誠
施工 細田建設

略 歴

野沢正光

1944年 東京都生まれ
1969年 東京藝術大学美術学部建築科卒業
1970年 大高建築設計事務所入所
1974年 野沢正光建築工房設立
現在 横浜国立大学理工学部建築都市・環境系学科非常勤講師、今までに武蔵野美術大学客員教授、法政大学大学院デザイン工学研究科、東京藝術大学、東京大学、日本大学、京都大学非常勤講師、他多数

野沢正光建築工房
http://noz-bw.com/

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