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CLTで未来に備える
世界が”脱炭素”に向けて走り出している今、あらためて注目されているのがCLTなどの木質材料の使用です。内部にCO₂を蓄え、製造・建設時の排出量を抑えることができるCLTは、中大規模建築物にも多く使用されるようになっています。この木質材料の魅力や特性は、これからの建設・不動産の脱炭素化や新たな価値の創出に貢献します。
脱炭素に向けた動きが活発化する建設・不動産業界
建設・不動産業界では、個々の企業レベルでも脱炭素に向けた取り組みが進められています。一方で、産官学それぞれの分野でも、森林資源の循環や脱炭素の切り札として木材利用を進めていく環境が整えられつつあります。
建設・不動産業界の取り組み
「スコープ3まで対応するのに、木は有利だ」
企業としてグリーンな資産でなければ保有できない状況になってきている。 脱炭素社会に向けた行動計画をとりまとめ、建設時のCO₂排出量を正確に把握する算出ツールの整備などを進めている。 木はあきらかにRC造やS造よりも製造するときのCO₂排出量が少ない。また、乾式で建てられているので建築時のCO₂排出量も少ない。 モジュール化・プレハブ化することで再利用も期待できる。(不動産デベロッパーA社・担当者様)
サプライチェーン全体の温室効果ガス削減に向けたA社の取り組み
SBT達成に向けては自社で保有する不動産の施設運営だけでなく、建設時や解体時にあたるスコープ3までの温室効果ガス削減が必要。そこでA社は、サプライチェーン全体の削減に向け、独自の算出ツール作成などを進めています。
※SBT[Science Based Targets]:2015年のパリ協定に基づき企業が設定する温室効果ガスの排出削減目標。